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 透明水彩と俳句 稲葉純子


福島県福島市生まれ
父方の伯父が画家(主に肖像画専門)であった。
その影響もあり、4才頃から描くことへの好奇心が芽生え始めたように思う。

学生の頃、母の知り合いの方から油絵や水彩を学ぶ。
この経験が、透明水彩を描くことへの原点となる。

その後、社会人となり、結婚、子育てをする中で、絵を描くことから遠ざかっていたが、定年後再び絵筆を取り始める。
2014年9月から、コヤマ大輔先生の大宮教室(さいたま市)にて透明水彩を学んでいる。



<俳句歴>

2010年10月 夫がNHK俳句通信講座を受講していたが、その流れで俳句の世界に入り込む。

2016年1月 その当時所属していた結社の新年会にて、八木館長と出会い、滑稽俳句への魅力を見い出す。

2016年2月 滑稽俳句協会へ入会し現在に至る。





咲き誇り光りを零すミモザかな
雪嶺を描くその襞青々と
 
黄昏の色を加へて風は秋
現世の風に呟くさくらかな
 
空高く呼吸してゐる秋の花
毬栗の変身をしてデザートに
 
海鳴りにざわめく春や羅臼港
自動ドア勝手に開き春来たる
 
長き夜や読み終へ一語手に残る
一輪の薔薇よりも濃きルージュ引く
 
上書き保存バレンタインの恋心
向日葵の後ろの正面ゴッホゐる
 
星月夜夢の続きを散りばめて
山百合の土産は花粉頬に付き
 
ドライフラワー水中花を羨んで
 
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