子規さんは「絵」を描くことが好きで、晩年の最大の愉しみは絵を描くことだった。
子規さんと俳句と絵について 思うのは、俳句と絵は極めて近い芸術だということである。
自分が心に感じたことや印象に残ったことを言葉で表現するのが俳句で、
それらをビジュアルに表現 するのが絵である。
子規さんは、俳句と絵を結び付けるような表現はしていないが、絵の鑑賞や制作に熱中した。
おそらく、その根底には対象を捕まえて残したいという欲求が あったはずである。
八木健は子規さんの思いを広げて、「ハイクアート」という活動を20年余り続けている。
きっかけは、平成3年から10年間、司会を担当した「俳句王国」の番組出演者に、
毎回クレヨン画を描いて差し上げていたことである。
俳句とアートのコラボの楽しみを広げたいそういう思いで、平成23年9月
全国の俳句とアートを愛する方々の作品を展示「俳句美術館」を創設した。
インターネットを飛び出して、子規記念博物館や、萬翠荘でも展覧会を開催し、
平成26年からは松山空港の三階ロビーにも展示させていただき、
松山に来られた方々に俳句の街を実感していただいている。
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